漫画「生贄」は長崎さゆり先生が描くヒューマンドラマ系漫画。WEB広告でも話題になっていた漫画である。1巻完結で復讐系の物語である。
メインキャラクターとなるのは地元有権者の家に生まれて、我儘やりたい放題の女である美理香。彼女は学生時代にある女子生徒を苛めており、その報いが大人になって彼女を襲っていく。
救いようのない傲慢女を貶めて復讐をする悍ましくエグいストーリーがわずか30ページ弱で濃厚に描かれていきます。この作品の価格は120円とリーズナブル。
気になった人は是非、チェックしてみて下さいね。
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長崎さゆりの漫画「生贄」ネタバレ
冒頭、学生時代の美理香が描かれる。一人の女子生徒をムカつくと称してイジメる気配を見せていく。
場面転換。
社会人として篠原物産に勤める美理香。
パウダールームに後輩部下を呼んで、愚痴とマウントである。営業の男性に生まれた子供の名前を面白おかしくディスっていく美理香。
そんな彼女のもとへ山本課長が尋ねてきて、頼んでおいた資料作成が未完成だから残業して完成させて欲しいとお願いされていく。
『えーっ無理です…今日は大事な用があるんです』
語気を強めて無理なものは無理だと上司に楯突く美理香。彼女は大事な結婚式のウエディングドレスの試着があったのだ。もし破談になったら課長のせいだと文句を言って去っていく事へ。
『…わかった、すまなかったね…自分でやるよ』
傲慢過ぎる女に手を焼く課長。と言うより呆れて言葉も出ない状態。
後輩のイケメンに揺れる女心…!?
ブライダルスタジオでドレスの試着もして結婚への意欲が高まっていく美理香。現在27歳。今までの人生を振り返ってイケていた人生だと感じてく。
そして、これからも変わらずイケている人生を歩めると信じていた美理香。
場面転換。
美理香の送別会が開かれていく。しかし、途中で席を抜けて男の遊び相手に連絡をする。
『今から迎えに来てよ!会社の送別会なんだけど安っぽい店でもううんざり…気分悪くなりそうよ』
電話を切ると美理香にある男性が声をかけていく。
『あの…もしかして篠原さんじゃありませんか?篠原美理香さん』
声をかけてきた男性は美理香と同じ高校の1つ下の後輩・田中だと語る。田中は高校時代から美理香に憧れを抱いていたと彼女を褒め殺し。
美理香自身も田中がイケメンだったので悪い気はせず、むしろ気分が高揚していく。そして田中から一緒にこの後、二人で飲みに行かないかと誘われる美理香。
褒められて気分も上々だったでOKサインを出していく。
イケメン後輩の正体は復讐代行屋!?
バーに移動する二人。
田中は本気で美理香を落としにかかっていく。田中に見つめられてドキドキしてしまう美理香。田中は本当にイケメンで彼女の心を鷲掴みにしていくだのった。
『場所…変えませんか…よければ僕の部屋に…』
結婚前の一夜のアバンチュールと称して田中の部屋に付いていく美理香。彼の部屋に上がって押し倒されて気分も上がると突然…田中は美理香の首を締め上げて気絶させていく。
目が覚めると四肢を拘束された状態であった美理香。
『大丈夫ですよ…慣れてるんで加減はわかってるんです、簡単には死なせたりしませんよ』
田中は自身の事を明かしていく。これは美理香に対する復讐であると…。美理香が高校時代に苛めて自殺まで追いやった女子生徒の写真を見せていく田中。
美理香は彼女の事をまったく覚えていなかった。
田中に尋ねる…自殺した女と何か関係があるのかと…。
『いいえ、まったく』
田中はインターネットで美理香への復讐を依頼されたと明かしていきます。そんな事が信じられなかった美理香。
『中には僕のような本気の人間もいますよ…趣味と実益も兼ねてね』
明かされる復讐の依頼者…
少しずつ、確実に美理香を甚振っていく田中。途中、命乞いをして依頼者の3倍の金を積むから助けて欲しいと懇願する美理香。
しかし、田中はまったく聞く耳持たず。
口にガムテープを巻かれて指の骨もへし折られていく。田中は淡々と語る。美理香と自分はよく似た人間であると。
『あなたはスイッチを踏んでしまったのです…小さな小さなスイッチを…彼女がそうだったように…』
場面転換。
美理香が勤めていた篠原物産では美理香が行方不明になった事が話題になっていた。
そして田中から依頼完了のメールを受け取る人物。それは山本課長であった。彼女の娘こそが高校時代に美理香達のイジメを受けて自殺してしまった女子生徒であった。
そして山本を呼びにくる営業の岡田。
『そういえば…君の生まれたお子さん…文子さんと言ったね』
山本は岡田に自分の娘も同じ名前だったことを明かす。娘との思い出を笑顔で語っていく山本。
『いいですねーじゃもしかして今ほんとに作家に?』
『いや…残念ながらね…でもいい子だったよ…山本文子と…いったんだよ…』
美理香がイジメていた生徒の名前が明かされて漫画「生贄」は幕引きとなっていく。
長崎さゆりの漫画「生贄」感想
中々に重たい内容の物語が展開されていく作品。
娘を傲慢女に殺された父親が復讐代行屋に頼んで復讐を決行していくストーリーである。
誰も救われないし淡々と復讐されるのでどこからリアリティがあって作品から怖さを滲み出している。
是非、価格も安いので広告で気になっていた人は読んでみて損のない作品。
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