漫画「大好きな妻だった」の内容などをご紹介!
この作品は1巻で完結する夫婦の愛を描いていく作品。
メインキャストは高橋夫婦。夫が昴。妻が千香である。なんだかんだで仲睦まじかった夫婦だが突然、妻がガンで余命半年を宣告されていく。
妻の為に手を尽くすことを誓う昴。
しかし、二人の間には大きな壁が隔たれていく。二人の関係性は半年前に戻れるのか…。わずか30ページ弱の中で多くの読者の感動を誘う注目の漫画となります!
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大好きな妻だった【ネタバレ】
仕事から帰宅してきた昴。
妻の主婦と顔を合わせて何気ない会話。この日は昴の誕生日であった。自身も忙してく誕生日であることを忘れていた。
『あんたの誕生日…明日?まぁ…もう祝うような歳じゃないでしょ』
そう呟く妻の顔を見ると歯痒い表情。
彼女はすぐ表情に出てしまう。何かを察した昴。
料理中の千香の背後に回ってイチャついていく。千香は昴の誕生日をしっかりと覚えており、ワインとウォレットをプレゼント。
少し毒のある言葉を吐く千香だがいつも昴を喜ばせる為に全力投球であった。
しかし、そんな彼女にガンが見つかり、余命半年を医者から宣告されていく。
『僕は手を尽くすつもりだった…少しでも長く一緒にいられるように』
場面は半年後へ。
千香はまだ生きており、昴は病室へ足を向けていく。
昴が来ると愚痴る千香。
身体は痛いところだらけ。昴は洗濯物。そしてお小遣いを千香に渡して仕事へ向かっていく。
『どうせ死ぬのに毎日毎日頑張ってんだよ』
ガンになってから素っ気ない態度を昴に示していく千香。毎日のように千香に会いに来る昴は看護師の間でも度々、話題になっていく。
『なんていうかさ…愛だよね』
千香が入院してからはお金のやりくり、家事全般を一人でこなす昴。洗濯物を忘れていたので最寄りのコインランドリーへ向かう。
千香との思い出を蘇る昴。
『一番辛いのは僕じゃない…病気で何もかも変わってしまった千香の方だ』
そう言い聞かせて日常を精一杯に生きる昴。
自宅に戻ると千香からメッセージが入る。明日は友人が訪ねてくるので芝浦屋のケーキを用意して持ってきて欲しいと。
かれこれ半年は素っ気ない態度で接しられていた昴。
『千香はいつ死ぬんだろう』
ふと脳裏に不穏なことが過ぎってしまった。その言葉を千香に対して直接言ってしまいそうで自分が怖くなっていく昴。
翌日。
指定のケーキを購入して病室へ。予定より少し到着。病室の前で立っていると既に千香の友人も来ており、二人の会話が聞こえてくる。
ここで千香の真意を知ることになる。
『余命宣告された時…決めたの…とことん嫌なヤツになろうって…』
昴の為であった。
嫌われてせいせいした気分になってもらって彼に新しい人生を踏み出してもらおうと。
『だからずっと顔見ないで喋ってた…あたしすぐ顔に出ちゃうから』
誕生日の時の千香の歯痒い表情を思い出す。
その話を聞いてすぐに病室のカーテンを開ける昴。
『あ…あたし帰る…ごめん』
気まずさマックスの友人。空気を察して立ち去っていくことへ。昴は後悔していく。彼女が顔を見なかったのはわざと嫌われる為、そして表情を悟られない為であると。
『ケーキいらない…早く帰ってウザい』
真意を知られても態度を変えようとしない千香。昴は自分も同じように接してやると告げていく。
気持ちとは裏腹の言葉を伝えていく昴。しかし、彼女を抱きしめて二人で涙。
この日から二人は半年前の関係に戻る。そして…それを見計らったように千香の人生は数日後に幕を閉じていくことへ。
昴は葬式の打ち合わせ。
遺影の候補について尋ねられていた。
職員が候補として挙げたのは満面の笑みを浮かべていると千香の表情。しかし、昴はまったく別の写真を遺影にして欲しいと伝えていく。それは病室で仲直りした時の写真。
泣きじゃくった後で目は腫れぼったい状態の千香であった。
『いや…僕はこっちがいいんです』
ここで「大好きな妻だった」は終わり。
大好きな妻だった【感想】
短編漫画でここまで感動した漫画は初かも知れない。こんなん泣くやろ~といった二人のやり取りが堪らない。昴も千香も両者ともに相手のことが本当に好きなんだと伝わりまくってる。
終盤の病室のやり取りなんて心が揺さぶられますね。
盛り上がりがある訳でもなく、結末もあっさりしたものですが故のリアリティが詰まっている作品だと感じました。
漫画で感動を味わいたい人は是非、チェックしてみて欲しい作品ですね。絵のタッチも相まって哀愁感が漂いまくる漫画です。
これが作者さんの商業デビュー作品といったことで今後の作品も期待が高まりますね!
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