漫画「僕たちは元気です」は所謂ゾンビモノの作品。著者は摺澤翔先生。当サイトで以前に紹介した漫画「狂鳴街(きょうめいがい)」にどことなく似ている設定やストーリーとなっています。
世界と言うか日本の変化は2021年2月。
とある病院にて前例のない患者が運び込まれる。患者は心肺停止であったが突然、目を覚まして病院職員を襲い出す。襲われた者は襲った患者同様にゾンビのような容姿となり、次々と人を襲うように…。
それから2週間で人間のゾンビ化は拡大。日本はゾンビまみれの地獄と化していた。
漫画のメインキャストは富岡兄妹。兄の裕貴(ゆうき)、妹の唯(ゆい)。二人はある目的の為、富山県から東京を目指す…。
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僕たちは元気ですってどんな漫画?
富岡兄妹が東京を目指す目的は母親と再会するため。ゾンビ化しているかもしれないが二人は東京を目指すのだ。ちなみに作中のゾンビは【肉喰い】といった愛称。
変わり果てた世界で親切なオジサンと出会う…
東京を目指す過程で肉喰いの群衆に襲われる場面もありながら生き延びる富岡兄妹。一晩をトンネルの中で過ごすことに。起きた時、唯が肉喰いに襲われそうな所を山下ヨシヒロといった41歳のおじさんに助けられる。
ひょうきんな性格の山下は二人を自宅に招き入れて手厚いもてなしをする。
山下家はヨシヒロと息子。そしてもう1人が一緒に暮らしていた。
そして不穏な影が動き始める。裕貴が風呂に入っている最中、唯は山下に拘束。別室にて山下家の3人目に喰われそうになっていたのだ。山下家の3人目というのはヨシヒロの妻。肉喰いになっている。
肉喰いとなった妻に食材を提供するため山下は親切なフリをして正常な人間を招き入れていたのだ。
異変に気づいた裕貴は唯を助けるために奮闘。しかし、人間とゾンビが結託した家族に絶体絶命のピンチを迎えることに…。
この出来事の結末は山下の息子が父親を裏切り、ボウガンで肉喰いとなった母親にとどめを刺して終わる。最後は山下ヨシヒロも妻が肉喰い化したことを認め、少しはまともに。
地上で唯一の楽園に誘われる二人…
山下家との一悶着が終わると二人は再び東京を目指していく。その過程で再び肉喰いの群衆に襲われることに。ここで謎の3人組に助けられる催眠スプレーをかけられて起き上がった時は見知らぬ遊園地にいた二人。
そこは肉喰いがおらず、感染研究所の元職員であるナカジマケンジといった男がリーダーシップを取っていた。
彼は富岡兄妹に対肉喰い用ワクチンを提供。ワクチンを使うことで肉喰いを寄せ付けなくなる効果があるようだ。それは二人を助けた3人組で実証されていた。
一筋の希望が見えたが「K」といった男が乱入して、ワクチンはまやかしだと伝えてくる。Kは住人に注射を打たれて気を失う。その腕には何回も注射を打たれた痕が見えていた。
ナカジマにKの腕に大量の注射痕があったことを問い詰めると住民全員が富岡兄妹を囲う状況へ。
「四の五の言わずにさっさとワクチンを飲め」
気色悪い笑顔を覗かせるナカジマ。次巻へ引き継がれていきます。
漫画「僕たちは元気です」感想
序章といった感じの1巻になっており、大きな盛り上がりは2巻以降といった形になりそうです。地上で唯一の楽園と称される場所の闇。そして真実に辿り着く二人は無事に逃してもらえるのでしょうか。
漫画「狂鳴街(きょうめいがい)」と設定やストーリーも似ているせいか既視感ありながらも楽しく読むことができました。
僕たちは元気です…の方が少しマイルドといった印象です。ゾンビモノ、カニバリズムが好きな人は是非、チェックしてみて下さい。二人の兄妹の行く末が気になるはずです☆彡
管理人
主人公である富岡兄妹がまったく主人公っぽさがないのが魅力の一つ。まだ1巻なので何とも言えませんが今後の展開次第で非常に面白くなっていきそうな作品です!
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