漫画「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」は著者:いしいさやのコミックエッセイ。実話を元にコミカライズした作品となります。親の信仰する宗教の教えに沿って育てられた著者。その赤裸々な生活が漫画では綴られています。
読んでいてかなり、息苦しさを感じました。
宗教によって教えは様々だと思いますが、本当に多くの制約があり、それらを守りながら生活をすると言うのは自由とはかけ離れた世界なんだなぁ〜と強く実感。
宗教に興味は微塵もないけど、この漫画を読んで宗教の怖さを垣間見ることができたような感じがします。宗教の中身や生活を知らない人が読むと恐らく衝撃的な内容になっているはず。私はかなり衝撃を受けた漫画です。
ちなみにこの漫画は1巻完結となります。重たい内容ですが1巻完結で絵柄が可愛いのでサラッと読めてしまうのは魅力の一つかと思います。
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漫画「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」ってどんな漫画?
教団以外の子と遊んで帰ってくると有無を言わさず「楽しくなかったでしょ?」の一言。
この漫画は著者であるいしいさや先生が実際、幼い頃に体験した事をベースに描かれる作品。どうやら母親が宗教に信仰しており、良かれと思って子供である著者を宗教の教えに沿って生活をしています。作中ではよく「エホバ」といった言葉が出て来るので母親が信仰する宗教は「エホバの証人」と言われるものらしい。
自分たちの教団以外の人間は「世の子」と称して、あまり関係を持たないことを子供に躾けている。
当然だが宗教の制約が邪魔をして子供時代の著者はかなり肩身の狭い学校生活をしてきたようだ。着たい洋服は着れない…サンタさんは居ないと教えられる…親に逆らえば鞭の罰、争いは避けなければいけないので応援合戦の練習には参加できない…などなど多くの子供が楽しみな事ができていない。
母親に従順で無ければ鞭のお仕置きが執行されます。これは衝撃的!
普通の生活とは異なることがいくつも描写されていきます。特に母親が信仰する宗教では親に従順であることが絶対のようで、少しでも歯向かうようなら鞭によるお仕置きが待っています。
傍から見れば虐待のようにも見える風景。
しかし、母親は子供のためと思ってやっていることが怖さを引き立てます。本当、ちょっとした些細な事がきっかけで鞭のお仕置きは行使されます。
宗教に良いイメージは持っていませんが、さすがにこの部分はドン引きしましたよ(笑)
漫画「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」結末は?
最終的に著者は自分の本当の気持ちを母親に打ち明けます。宗教の教えが嫌だったと。母親は泣きはするものの、しつこく子供に教えを全うさせるような事はさせません。
自分の気持ちをぶつけたことで宗教の会合や勧誘訪問などする必要もなく著者は解放されていきます。着たい洋服も着れるようになり、恋愛も自由に。ただし、苦悩もあったようです。
長く母親から宗教の教えを叩き込まれた体。教えに背く行動は罪悪感を生み、精神を不安定にしていったようです。作中では体に沁み込んだ宗教の教えを断ち切るために取った著者の行動も記されています。
最後は宗教に縛られない自由な生活を手に入れた著者。呪縛から解放されて良かったとホッとできる最後でした。
管理人
この漫画は別に宗教の事を悪く書いているわけではなく、著者の思った事、感じた事を素直に書いている漫画。それでも宗教の中の事は異常に見えてしまうんですよね。
よく宗教勧誘って来ると思うんですけど、実態はこんな感じなのか〜と思うとゾッとしてしまいます☆彡
興味が出た方は是非、読んでみてください。衝撃的な内容の連続で個人的には面白かったです!
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