藤沢もやし先生の描く人気漫画「御手洗家、炎上する」最新刊となる第7巻が登場。
今回も内容が濃すぎる1冊である。そして真希子を追い詰めるが…7巻のラストで再び驚愕の渦に読者を巻き込んでくれる内容に仕上がっています!
御手洗家、炎上する【6巻ネタバレ】13年前の真相・母の無実を晴らす物語…最終局面へ!
御手洗家、炎上する【7巻】ネタバレ
30話ネタバレ
真希子の前で自分の正体を明かしていく杏子。まったく正体に気づいていなかった真希子は驚く。同時に真二も目の前の女性が杏子だと半信半疑であった。しかし、柚子が駆けつけてきて、真相を明かしていく。
杏子は今まで13年前の火事の真相を突き止めるだけの為に近づいた事を伝えていく。
杏子はムジナから得た音声情報を聞かせていく。それは火事の当日。彼女は杏子達の自宅がある最寄り駅で降りていた事を裏付ける内容であった。とにかく言い訳をして自分が犯人ではないと訴える真希子。
苦し紛れの言い訳からボロが出始めていく真希子。事件当日に杏子と柚子の二人は買い物をしており、スーパーでカレールウを買っていたと具体的なアリバイを証明する発言。しかし、これが仇となっていく。
杏子達の母、皐月はアルレギーがあって市販のルウは絶対に買う事はなかった。では、何故、火事当日の夕食がカレーだとわかったのか…。それは家に忍び込んででき上がったカレーを見たからであると訴えていく杏子。
墓穴を掘って言い逃れできない真希子。
杏子の決死の覚悟ある顔を見て恐怖を抱いていく。2階へ逃げようとする真希子。そんな彼女を追いかけて圧力をかけていく杏子。
『あなたのことならなんでも知ってる…たとえあなたがどこに逃げたってあなたが本当のことを言うまで地の果てだって追いかけてやる…!』
2階へ上りきると希一の姿。母を見下す冷たい視線を送る希一だった。そんな彼を見て言葉を詰まらせた後…罪を認めていく真希子。
遂に自白の取れた杏子。真希子に自分たちの母・皐月に謝罪することを要求していく。
『ちゃんと母の人生を前に進ませてあげてください…!』
父親も真実を知って気持ちを整理したいと語っていく。柚子の体調も悪かったのでこの日は御手洗家の客間にて杏子達も泊まる事へ。その夜、真希子の部屋に訪れる父親。真二に病院を継がせる事は白紙に戻したいと語っていく。
翌朝、血相を変えて杏子を起こす柚子。真希子の姿が消えていたのだ。
真希子は一人でマスコミの前に立っていた。中止していたはずのフォトエッセイの記者会見。彼女は強引に記者会見を開いていた。
31話ネタバレ
マスコミの前に立つと出回った音声について記者達から尋ねられていく。彼女は泣きながら事実無根である事をテレビの前で訴えかけていく。
取り敢えず真希子の暴走を止めようとする一同。杏子と柚子は会見の会場へ。杏子は真希子が行きそうな場所をリストアップ。父親に捜索するよう指示を出す。その後、夫に連絡してくる真希子。
真希子の夫であり、杏子達の父親である治。
真希子は助けを求めていく。同時に治の姉達が会場の外に来てトラブルが起こったと伝えていく。義姉の一人が怪我をしてしまったと語る真希子。取り敢えず合流しようと語る真希子。
指定されたホテルに到着すると居たのは真希子だけであった。姉の話は彼を呼び出す為の嘘。治を脅迫していく真希子。彼女は治に自分の味方になるよう指示を出す。そうすれば全ては上手くいくと。
今までの恩もあって断れなかった治。
その後、自宅に帰ると玄関に押し寄せていた報道陣のインタビューに二人で応えていく。治は病院を守る為、真希子を支持することへ。報道陣の前で真希子は素晴らしい妻である事。騒がれているような離婚騒動にもなっていない事をアピール。
それを聞いていた柚子と杏子。父親である治に心底、幻滅していく。
『私たち…またあの人に捨てられたんだ…』
インタビューを終えるとすぐに世間の反応を見るべくSNSをチェックする真希子。同情票が増えており、会見やインタビューは成功であったと喜んでいく。しかし、SNSに真希子の本性を暴く写真が出回っていく。
一方、御手洗家には話題の家族と関わりたい動画配信者などが押し寄せていた。何も知らず勝手な事ばかり言う彼らに怒りがこみ上げていく真二。
逆上する真二を制止する希一。
SNSではもっと衝撃的な光景が広がっていると伝えていく。それは真希子のインスタ。彼女のアカウントから家の裏事情を明かす写真が投稿されていたのだ。
真希子のインスタは何者かによって乗っ取られており、彼女の本性を暴く写真が連投されていく。杏子達でもない脅威に恐怖が押し寄せていく。
『誰…誰なの…誰なのよ…』
皐月の部屋を訪れていた市原。
『いいんですよね…これで』
皐月に確認を取っていく。
32話ネタバレ
真希子の裏側を暴露した写真は連日メディアを騒がせていく。真希子は犯人を市原だと過程して問い詰めていた。写真を撮ったのは自分だがSNSアカウントを乗っ取りして投稿しているのは違うと答える市原。
杏子や柚子でもないと聞いた真希子…。脳裏に過ぎったのは皐月であった。
犯人が皐月なのか確かめるべく、彼女が入院する病院、病室を訪れる真希子。そして13年ぶりに再会を果たしていく。
『渡さん?』
以前の苗字で読んでくる皐月。彼女の記憶が戻っていないと判断していく真希子。皐月は少しずつ記憶は蘇っているが離婚後の事はどうしても思い出せないと語る。
皐月と会話している中、まだ皐月の中で自分は当時の頃のままであると判断。彼女がインスタを乗っ取る事は不可能だと判断していく。そうとわかれば直ぐに場を離れようとする真希子。
皐月は屋上でもう少し会話したいと伝えていく。屋上へ行く途中、ワイドショーを見ていた主婦達に目をつけられていく真希子。その冷たい視線に耐えきれず、立ち去ろうとしていく。御手洗さんなら大丈夫だと答えていく真希子。
『もうやめてよ…御手洗さんはあなたでしょう?』
皐月は過去の記憶がある程度は戻っている事を明かしていく。決め手になったのは市原の情報であった。お見舞いに来てくれた市原に火事の事を聞き、杏子や柚子が何をしているのかも聞いていた皐月。
市原も13年前の火事は真希子が仕組んだ火事の可能性がある事を伝えていた。そして皐月は市原と共に水面下で情報交換をしていた。
真希子が火事の犯人である事を認めた事を知った皐月。翌日に皆が自分のもとへ訪れる事を市原から聞いていた。しかし、来ない。それどころかマスコミの前に立って良い夫婦を演じる真希子と治に幻滅をしていた。
屋上で自らの本心を伝え合っていく二人。
『私ね、ずっとあなたのこと大っ嫌いだったの』
『奇遇ね…私もよ』
自宅に帰ってくる真希子。報道陣、マスコミ、野次馬が家の前に人垣を作っていた。報道陣のあまりのしつこさ…遂に本性を剥き出しにしてしまう真希子。
その本性を捉えたメディア、そして世間。まるで過去の火事のように真希子をターゲットに大炎上していく。その日をつけたのは間違いなく母であったと思う杏子。
33話ネタバレ
真希子のSNS詐欺騒動は1週間が経ってもおさまる気配は見せなかった。真希子の嘘から始まり、解体されていく御手洗家。治、真二、希一の存在も週刊誌やメディアで取り上げられていく。
御手洗家の中は崩壊していた。
治は病院に嫌がらせを受け、姉達にも愛想を尽かされていた。真希子も事態が沈静化していないので家を出る事すら出来なかった。
声が響いているので警戒した方が良いと1階に降りてくる希一。そんな彼にグチグチと嫌味を放っていく治。
『お前の存在自体が迷惑だ…』
その言葉にショックを受けて部屋に戻り、引きこもる希一。そんな彼に扉の外から声をかける真二。どんな事があっても自分はこ家に恩返しする義務がある事を伝えていく。
それは今まで好き放題やらせてもらい、良い大学にも進学させてもらったからである。
一方、SNSでは窓を覗く希一の姿が激写されて拡散されていた。それを知ると急いで希一を部屋から出して地下倉庫に隠れるよう指示を出す真希子。希一に対する異常な真希子の愛情が覗かれていく。
しかし、そんな彼女に希一は伝えていく。
『今日でお別れだ』
もう母親に縛られるのはうんざりだと伝える希一。真二にも崩壊した家に義理立てする必要はないと語り、好き勝手に生きろと伝えていく希一。
希一は自分の部屋の窓から飛び降りて、御手洗家から脱走。空も暗くなって辿り着いた先は公園。身体はボロボロで歩く事もままならない希一。
そんな彼のもとへ杏子が訪れる。
SNSで希一が脱走した事を知っていたのだ。そして公園に星を見に来ていた話を覚えていた杏子。それを頼りに公園を探しに来ていた。
傷を処置しようとドラッグストアへ行こうとする杏子の手を引っ張る希一。
『好きだ…ずっと会いたかった』
突然の告白。そのまま意識を失ってしまう希一であった。
34話ネタバレ
目覚めると杏子の自宅。さらに昨夜の事を思い出して恥ずかしさが溢れ出て行く希一。
メディアでは再び御手洗家が取り上げられていく。希一の脱走現場が全国ニュース。一気に有名人になってしまう希一。ニュースの適当な発言を聞きながら卑屈になっていく。そんな時、声をかける杏子。
『希一さん…私たち結婚しましょうか』
1ページ分の間が空く。そして、ようやく杏子が何を伝えて来たのか理解する希一。彼女の突拍子もない発言に動揺しまくっていく。杏子は結婚する理由を伝えていく。結婚して苗字が変われば少しは生きやすくなるはずだと。
好意からの結婚ではないと事を知って冷める希一。結婚が希一への恩返しになると思っている杏子に冷たい言葉を伝えていく。
『俺、オマエのそういうとこすげー嫌いだわ』
明らかに怒っている態度になる杏子。
謝ろうとする希一。杏子の顔を覗くと涙を流していた。杏子がカミングアウトしていく。子供頃からずっと希一の事が好きであったと…。実は両想いの二人。希一の方からキスを迫っていく。
一方の真二。
大学に通っていく。騒然とする周囲。親友の小林は彼を見捨てなかった。むしろ真二の身が自由になった事を嬉しがっていく。そして一時は真二に興味を抱いていた葛木七海。
既に別のターゲットを決めて水面下で婚活。世間を騒がす問題児・真二から声をかけられて内心ではヒヤヒヤものであった。
御手洗家。
息子二人に家を出ていかれて生気を失っていた真希子。家に刑事がやってくる。
夫の治が14年前の放火は真希子が犯人だと警察に訴えていたのだ。任意であるが、疑いを晴らしたいのなら捜査に協力しろと伝えられて応じる真希子。
事情聴取の中で14年前の火事について肯定も否定もしない真希子。担当である刑事の大沼は当時の捜査資料を見ていく。当時の捜査担当者は地元の不良グループが起こした連続窃盗事件と事件を関連付けていた。
不良グループのメンバーを見て驚愕する大沼。
そして事情聴取を部下から変わる大沼。彼は真実を突き止めようと核心を突く言葉を真希子に放っていく。それは彼女が本当の放火犯を庇っているのではないかと伝えるのだ。
下を向いている真希子の顔が歪む。不良グループに名前の上がった7名の男子高校生。その中に希一の名前があった。ここで第7巻は終了。
御手洗家、炎上する【7巻】感想
まさかの希一が本当の放火犯!?
一体、火事当日に何が起こったのか…。窃盗グループに属していた事を示唆される希一。
彼が放火犯である事を示すヒントが今まであったのか思い出せないですが、意外過ぎる展開へ。そして次の8巻が最終巻となっていきます。遂に結末を迎える事になります。
いや~本当に楽しみですね。
火事の真相…。真希子もモンスターですが、実は希一の方が真希子を上回るモンスターなのか…。せっかく杏子とも良い雰囲気になっているのですが…。まさかの大どんでん返しが待っているかもしれません!